最終的にはモンゴルのチンギス・ハーンによって滅ぼされた西夏王朝(1032年~1227年)初代皇帝李元昊の時代に制定された、タングート人の言語である西夏語を表記するための文字。
長らく未解読であったが、20世紀に入り、 ロシアのニコライ・ネフスキーや日本の西田龍雄によって、1960年代に解読がなされた。
6,000文字ほどの文字数を持ち、冠や偏・旁等の組み合わせで表記するなど、漢字に似た構造を持つ。基本的に一字一音節である。
漢字とは異なり象形文字起源ではないため、700以上ある各構成要素がどのような起源で作られたのかは未だに定かではなく、要素の表す意味が全て解明されている訳ではない。字全体での意味はわかっていても、なぜその要素を使用しているのか不明の文字も多い。
契丹文字の一部の字形と近い要素も存在するが、関連は明らかにされていない。(Wikipediaより)
西夏文字 Tangut script 【BLACK】
