発見より1世紀以上が経つものの未だ未解読の文字で記された文章と、多数描かれた奇妙な絵で知られる世紀の奇書、謎多きヴォイニッチ手稿(ヴォイニッチ写本)がモチーフのTシャツのご紹介です。
こちらはその140ページ、生物学に関すると目されているページからのものです。
1912年、ポーランド系アメリカ人の革命家で古書収集家のウィルフリッド・ヴォイニッチによってイタリアで発見された古文書(写本)で、23.5 cm × 16.2 cm × 5 cm、羊皮紙でできています。
左から右読み、現存する分で約240ページが確認されています。
手稿には、独自の言語によって何かの詳細な説明らしき文章が多数並んでおり、ページの上部や左右にはかなり緻密な植物や花を思わせる彩色画が描かれています。
植物の絵が多いものの、それ以外にも、銀河や星雲などの天体図に見える絵や、精子のように見える絵、複雑な給水配管のような絵、プールや浴槽に浸かった女性の絵などの不可解な挿絵が多数描かれています。
文章を言語学の統計的手法で解析した結果、でたらめな文字列ではなく、自然言語か人工言語のように確かな意味を持つ文章列であることはわかっています。
しかし、多くの歴史研究者および言語学者によってこれまでに何度も解読の試みが行われていますが、現在に至るまで解読されていません。
挿し絵の分析から内容を推測する試みもなされているのですが、これも解読成功していないそうです。
描かれている植物の絵などは実在する植物の精緻なスケッチのようにも見えるのですが、現存する資料を基に詳細に調べたにもかかわらず描かれているもしくは類似する植物が実在しないのです。
また、描かれた人物が全裸であることから、服飾に基づく文化や時代の判定も困難となっています。
手稿の内容は、先頭から順に以下の5つの章からなると推察されています。
植物学…頁の大半が(実在のものかは定かではない)植物の挿絵と謎の文字列による組合せで構成されている。
天文学…黄道十二宮と思しき図や、中心に人の顔が描かれた天体図らしき挿絵が描かれている。
生物学…浴槽らしき場所に集団で浸かる人間の絵が描かれている。
薬草学…植物に加えて、筒状の物体などが描かれている。
終章…文章のみ。補遺、或いは用語集か。
Tシャツになったヴォイニッチ手稿を着る…浪漫ですよ!
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