複雑な人間性を想わせる言動と、抜群のカリスマ性、天才的な戦才を併せ持ち、鎌倉幕府倒幕~建武の新政~観応の擾乱など南北朝動乱の時代の中心となった、足利将軍家の祖、室町幕府の初代征夷大将軍・足利尊氏公のTシャツです。
尊氏をどう評価すべきかは難題であり、戦前は暴落、戦後は暴騰と時代によって賛否が別れています。
新時代を打ち立てた英雄、名将、はたまた朝敵、逆賊など、評価の振れ幅が大きい人物。
かの吉川英治も一説に『私本太平記』を執筆したことで体力を消耗してしまったともいわれるそうです。
尊氏の禅宗の師であった夢窓疎石は尊氏には次のような3つの美点があったと評しています。
1, 生死をかけた戦場における、悠然として勝敗生死に執着しない態度
2, 天性慈悲の心が強くて人を憎むことを知らず、敵をも我が子のように許したこと
3, 非常に気前がよく、金銀も武具馬も皆に土くれ同様に分け与えたこと。(八朔という当時の贈答の行事に際して、尊氏のもとには進物が山のように積まれたが、全て来客に与えたので夕方には何も残らなかったという。)
これらは反面、自らの命や周囲の人物、金品等々、何事に対しても執着心が薄いとも言え、尊氏の様々な奇行の背景にあるとも思われますが・・・
英雄たちの選択「足利尊氏」
このように浮き沈みが激しく一貫性に欠ける言動、
上記のような、一見すると非常に度量の大きい人物と映り、多くの武将の支持を集める史上稀有なカリスマ性、
ムラッ気はあるものの戦には滅法強く関東から北九州まで日本中を舞台に大戦で勝ちを積み上げた戦才、
自身の心情はさておき、菊の御紋を相手に戦って史上唯一勝利した臣下であるという事実・・・
私個人的には、弱さを含めた人間的魅力と大陸的スケールの大きさを感じて非常に心惹かれる人物です。
後醍醐天皇を筆頭に、新田義貞や楠木正成、北畠顕家はたまた高師直といったいずれ劣らぬ個性派の中でもそのユニークさは随一でしょうね。
1991年に放送された第29作目の大河ドラマでは主役であり、真田広之さんが演じていました。
こんな面白い動画もありました。
【足利尊氏 – 謎のカリスマ資質!(太平記)】 戦の前はハイテンション、戦が終わると引きこもる。+++真田広之さんの名演技+++
最近では呉座勇一さんの『応仁の乱』や亀田俊和さんの『観応の擾乱』などで地味に静かに熱を帯びる鎌倉~南北朝期~室町時代の、押しも押されぬ主役であることは間違いありません。
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